生産者の想い:岡田樹紀
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栽培方法|自然の力で、甘さを引き出す
栃木県さくら市でいちご農家をしている岡田樹紀です。
私のいちごは、自然農法で育てています。
栄養剤をなるべく使わず、日光と水の加減だけで甘さを調整する栽培スタイルです。
温度管理や水やりのタイミング、光合成の度合いまで細かく見ていくことで、
しっかりとした甘みのあるいちごが育ちます。
もちろん、栄養剤を使えばもっと収穫量は増えるんです。ただ、私が目指しているのは、数よりも「本当においしい一粒」です。
自然の力だけで、どこまでいけるか。毎年、気温や湿気、様々な環境要因との兼ね合いを考えていちごに向き合っています。


想い|いちごを通して、さくら市と農業に光を
周りの農家は、ほとんどが40代以上。20代から農園を運営しているのは私以外にいません。若い人は少なく、都会に出ていってしまうケースが多いです。
でも、私はこの場所で、農業を「憧れの職業」にしたいと思っています。
いちごづくりを通して、「農業ってかっこいいな」と思ってもらえたら嬉しいし、
その結果として若い人が地元に残ったり、帰ってきたりしてくれたらこれ以上無いことだと思っています。
私にとっていちごは、単なる果物ではなく、人を呼び寄せる力のある存在です。
このいちごをきっかけに、さくら市をもっと元気にできたら。
そんな想いで、今日も農園に立っています。